今回は肌の常在菌についてお話します。
人は母親の胎内にいるときは無菌状態で、産まれてくると同時に様々な菌に晒され定着していきます。そして死ぬまで、たくさんの菌と共存して生きていきます。人の体には常在菌がいて、腸内に最も多く、他に口腔内や皮膚表面などで共存しています。
肌の表面には、潤い成分を排出したり、弱酸性に保ったりと肌に有用なことをする表皮ブドウ球菌が存在する一方で、ニキビの原因菌であるアクネ菌や傷口が化膿したりする原因菌となる黄色ブドウ球菌などの常在菌がいます。健康な肌を保つためには"角質層のバリア機能"と皮膚常在菌のバランスが重要になります。
水での洗顔で皮膚表面の常在菌は殆ど流れ落ちますが、すぐに元の量に戻ります。
合成界面活性剤の入ったクレンジングや洗顔料での洗顔は、常在菌を死滅させ、まだ剥がれ落ちるには早い角質層なども剥がしてしまうことで、バリア機能を破壊することで極度に乾燥させ乾燥肌にしてしまいます。
合成防腐剤が含まれている化粧品も、常在菌を殺してしまいます。常在菌を可愛がり美肌を目指しましょう!